フェラーズ RC、フォス・フレイタス MC、ビダル TR、グリフォ TN、ゴンサルベス NB、ジョルダン Jr AA、フォス MC
背景:本研究の目的は、ストレプトゾトシン誘発糖尿病ラットにおける炎症および小胞体ストレス (ERS) に対する α-リノレン酸 (ALA) 補給の効果を評価することであった。
方法: 40 匹の Wistar ラットを 4 つのグループ (コントロール、コントロール + ALA、糖尿病、糖尿病 + ALA) に分けた。+ALA グループには、8 週間にわたり毎日、亜麻仁由来の ALA 3 g を補給した。ALA 補給の前後に、血糖値、血清インスリン、脂質プロファイル、血清サイトカイン (TNF-α、IL-6、INF-γ)、体重を測定した。肝臓組織における AKT、IRE1-α、XBP-1、BIP、HSP-70、HSP-90、TNF-α、CHOP のタンパク質発現を評価した。
結果:糖尿病+ALA 群は、糖尿病群と比較して肝臓重量が低く、精巣上体脂肪組織重量が大きかったが、総体重に差はなかった。糖尿病+ALA 群は、糖尿病群と比較して ALA 補給後にグルコースおよびトリグリセリド レベルが低かったが、総コレステロールに差はなかった。糖尿病群のインスリン レベルは対照群と比較して有意に低かったが、対照群と糖尿病+ALA 群の間に差はなかった。ALA 補給では、TNF-α および IL-6 レベルに有意な変化は確認されなかった。しかし、糖尿病+ALA 群では、補給期間後に血清 INF-γ レベルが低下した。また、糖尿病+ALA 動物の肝臓組織では、糖尿病群と比較して HSP-90 および HSP-70 の発現が増加し、BIP および XBP-1 タンパク質発現の低下と関連していることが観察された。また、糖尿病+ALA グループでは AKT タンパク質発現の減少も観察されました。
結論:結論として、ALA の補給により、全身性炎症の軽減に関連する血糖値と血清トリグリセリド値が低下し、ERS の調節に関与する重要な経路にも影響を与えることができました。