生化学と分析生化学

概要

開胸後疼痛症候群の有病率に対する外科的戦略と治療

平井京二、竹内真吾、臼田実男

胸部手術後に誘発される疼痛には、創傷痛、ドレーンによる肺尖痛、肋間神経損傷による疼痛、手術中の胸膜・気管支操作による内臓痛などがあり、疼痛部位によって優位神経が異なるため、鎮痛を必要とする神経支配領域が広く、疼痛コントロールが困難となる。これらの疼痛に対しては、胸部硬膜外麻酔、非ステロイド性抗炎症薬などの消炎鎮痛薬、中枢神経薬としてのガバペンチン（抗てんかん薬）、精神安定剤の投与などにより治療する。