ナヤブ・ムニル、ジャイド・アサドM、ハイドリSH
植物細胞壁は、セルロース、ヘミセルロース、ペクチンなどの複合炭水化物で構成されています。ペクチンは、グリコシド結合でつながったガラクツロン酸ユニットで構成された複合炭水化物です。このペクチンを分解するには、微生物がさまざまな酵素を必要とします。ポリガラクツロナーゼは、水の添加によってポリガラクツロン酸の α 1-4 グリコシド結合の加水分解を触媒するペクチン分解酵素です。ポリガラクツロナーゼには、エンドポリガラクツロナーゼとエキソポリガラクツロナーゼの 2 種類があります。エンドポリガラクツロナーゼはペクチン酸分子の内部 α 1-4 グリコシド結合を触媒し、エキソポリガラクツロナーゼはペクチン酸分子の外部 α 1-4 グリコシド結合を触媒します。エンドポリガラクツロナーゼはさまざまな用途があり、特に果汁業界ではジュースの清澄化に、食品業界では野菜の軟化に使用されています。菌類によって生成されるエンド-PGは酸性pHおよび低温で機能しますが、食品産業および繊維産業でのエンド-PGの応用には、高温およびアルカリ条件でも機能する酵素が必要です。参照株として枯草菌を使用しました。リンゴの皮、大根の皮、柑橘類の皮などのさまざまな基質を使用することで、柑橘類の皮が最大の酵素濃度を生成するという結論に達しました。さらに特性評価を行ったところ、枯草菌によって生成されたEPGの最適温度は60°C、最適pHは5であることがわかりました。最大の精製倍数はゲルろ過で観察されました。酵素の分子量は67 kdでした。枯草菌によって生成されたEPGのVmaxは1.21 mg/ml、Kmは2423 mol/分/mgでした。