グエン・ベト・トゥンと大山達雄
本論文では、ベトナムの裾野産業(SI)について様々な観点から論じ、国際経済統合の過程におけるその役割と発展について述べる。まず、ロジスティック曲線で表される数学モデルを適用して、ベトナムの全体的な経済・産業構造を調査する。重要な例として、ベトナムの製造業における電子産業の裾野産業の発展に関する実際の状況を示す。次に、裾野産業の強み、限界、およびベトナムにおける裾野産業のさらなる発展を妨げる問題について概説する。最後に、東アジア諸国の経験と裾野産業発展のための政策戦略に基づき、ベトナムにおける裾野産業を促進するための将来の政策設計に関する提言を行う。