ジョンソン TN、ウィテカー MJ、キービル B、ロス RJ
背景:経口ヒドロコルチゾンの絶対バイオアベイラビリティの評価は、コルチゾール結合グロブリン (CBG) への飽和結合により複雑化しています。これまでのバイオアベイラビリティの評価では、他のステロイドと交差反応するコルチゾール放射免疫測定法が使用されていました。唾液コルチゾンは遊離コルチゾールの測定値であり、LC-MS/MS はステロイドを測定するためのゴールド スタンダードな方法です。ここでは、LC-MS/MS で測定した血清コルチゾールと唾液コルチゾンを使用して計算したヒドロコルチゾンの絶対バイオアベイラビリティを報告します。
方法:デキサメタゾンを抑制された健康な男性ボランティア 14 名に、ヒドロコルチゾン 20 mg を静脈内または経口で錠剤で投与しました。血清と唾液のサンプルを採取し、LC-MS/MS でコルチゾールとコルチゾンを測定しました。血清コルチゾールは、公開データと WinNonlin プログラムを使用して導出された薬物動態パラメータを使用して飽和結合に対して補正されました。
結果:血清コルチゾール、非結合血清コルチゾール、唾液コルチゾンから計算した経口ヒドロコルチゾンの平均(95%CI)バイオアベイラビリティは、それぞれ1.00(0.89-1.14)、0.88(0.75-1.05)、0.93(0.83-1.05)でした。
結論:データにより、経口投与後、ヒドロコルチゾンは完全に吸収されることが確認されました。タンパク質結合を補正した血清コルチゾールから得られたデータと唾液コルチゾンから得られたデータは類似しており、唾液コルチゾンは血清中の遊離コルチゾール濃度を反映し、唾液コルチゾンはヒドロコルチゾンの薬物動態を測定するための非侵襲的方法として使用できるという概念を裏付けています。