鈴木 健
本研究では、ACC および LKA 機能を搭載した半自動運転支援システムの作動中の使用に起因する覚醒レベルの低下について特に検討しました。10 人の若者がドライビング シミュレーターを使用した実験研究に参加しました。平均 10 人のうち、システムが有効になっている場合、眠気スケールでレベル 4 以上 (レベル 1: 全く眠くない、レベル 5: 非常に眠い) に達した人の参加率は、システムが無効の状態と比較して 34% 増加しました。視覚刺激に対する反応時間は顕著に遅延し、眠気評価スケールでレベル 4 以上では有意差が認められました。本研究の結果を検証するには、実際の運転 (FOT; フィールド操作テスト) での継続的な長期調査を行う必要があると考えています。また、眼閉率と眠気評価スケールの関係を分析し、眼閉率の値 0.26 が、反応時間が著しく遅延する眠気スケールのレベル 4 に対応することを確認しました。これらの研究結果を基に、眼の閉じる速度に基づいて覚醒レベルを検出するデバイスを設計できると考えられます。