白石正博、譜久村しのぶ、渡辺俊英、皆川公夫
難治性てんかんを呈する19か月女児と16か月男児は、症状、臨床経過、脳波から点頭てんかんと診断された。両児とも妊娠23週で出生した。副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)とゾニサミド(ZNS)の併用療法で治療した。しかし、併用療法開始後、それぞれ10日目と12日目にCT検査で尿路結石症が確認された。ACTHとZNSの併用療法は尿路結石症の発症リスクが高く、この副作用は早期に発現する可能性があることを認識する必要がある。これらの薬剤投与中は定期的な尿検査を実施し、尿路結石症の存在が疑われる場合はCTスキャンや腎超音波検査を実施するべきである。