R. ビーミッシュ*、E. ゴードン、J. ウェイド、B. ペネル、C. ネヴィル、K. ランゲ、R. スウィーティング、S. ジョーンズ
2005/2006 年の冬、ブリティッシュ コロンビア州ブロートン島地域の入江の最上流で養殖されたサーモンに 2 種類のウミジラミの感染が増加しました。カリマス期の増加は 2005 年 11 月末に始まり、Lepeophtheirus salmonis では 1 日あたり 0.03 匹、Caligus clemensi では 1 日あたり 0.015 匹の割合でした。感染の増加は、養殖魚に妊娠ウミジラミがほとんど検出されなかった、塩分濃度が高く海面温度が低い時期に始まりました。カリマス期の増加の約 1 か月後の 1 月初旬に可動期が増加しました。妊娠ウミジラミは、養殖魚に SLICE® を投与した 2 月初旬頃に大量に増加しました。冬季の感染増加のこのパターンは、近くの 2 つの養殖場でも同様でした。 2008 年 1 月、調査地域の 3 つの養殖場では SLICE® による処理が行われるか、魚が収穫されました。サケ養殖場でのウミジラミの生産能力が低下したにもかかわらず、2008 年 2 月と 3 月には養殖場周辺のトゲウオ ( Gasterosteus aculeatus ) の幼魚は依然として豊富に残っていました。トゲウオはウミジラミにひどく感染していましたが、抱卵したウミジラミの宿主ではありませんでした。養殖場付近でのトロール調査では、トゲウオ以外には宿主が豊富にあることは確認されませんでした。トゲウオの感染の一部は、調査地域の養殖魚に少量の抱卵したウミジラミが原因の可能性があります。しかし、冬季のトゲウオの感染の主な原因は、河口循環の結果としてその地域に流れ込む深層水で感染段階のウミジラミが運ばれることによるのではないかと推測しました。これらのウミジラミと2005/2006年の研究で発見されたウミジラミの発生源は、自然発生か、入江のさらに下流にある未処理の養殖場から、あるいはその両方である可能性がある。ウミジラミの生産を管理するためには、両種の生物学と個体群生態を理解するための継続的な研究が必要である。