チャトゥルヴェディ S と ラムゼイ G
はじめに: 皮膚温存乳房切除術では、手術の腫瘍学的目的を脅かすことなく、適切な皮膚閉鎖による即時再建が可能です。乳輪周囲または小さな切開で乳房の周辺部分にアクセスするのは難しい場合があります。金属製の開創器を使用した従来の開創では、皮膚フラップに広範囲の点圧がかかり、皮膚壊死につながる可能性があります。腹部手術では、現在、フレキシブル リング型創傷プロテクターが一般的になっています。ここでは、皮膚温存乳房切除術における Alexis® 創傷リトラクター (Applied Medical、米国) の使用について説明します。方法論と技術: 切開は、乳頭乳輪複合体を含む限定された楕円形切開です。皮膚フラップを全周約 3 cm まで円周方向に持ち上げ、中型の Alexis® 創傷リトラクター (2.5 ~ 6 cm) の内側リングを創傷内に配置します。デバイスの外部コンポーネントを、十分な開創が得られるまで内側に巻きます。切除面は、通常の開創をほとんど追加することなく、創傷開創器による円周開創によって簡単に視覚化され、皮膚温存乳房切除術が行われます。また、中サイズの開創器の中に小型(2.5 cm)開創器を配置することで、腋窩郭清にもこの製品が役立つことがわかりました。 考察:私たちは、30件の皮膚温存乳房切除術と16件の腋窩郭清にAlexis®開創器(図1)を使用しました。切除面が簡単に視覚化できるため、開創器として特に有用であることがわかりました。このデバイスは、補綴材料が配置される可能性のある環境において、潜在的な感染プロセスから創傷を保護します。円周開創により、皮膚フラップの血液供給を損なうことなく、乳房と腋窩の両方を適切に露出できます。