アブデルワヒド・アリ・モハメド、クサイ・エルタイブ
ロタウイルス下痢症は、5歳未満の子供の罹患率と死亡率が高くなる世界的な健康問題ですが、ロタウイルスワクチンの導入により、この分野に変化がもたらされました。この研究では、スーダンのハルツームにあるオムドゥルマン小児病院で、ロタウイルスワクチンが下痢の蔓延に及ぼす影響を調査しました。水様性非血性下痢を患っている3歳以下の子供368名を対象に、便サンプルを採取し、サンドイッチ酵素免疫測定法(ELISA)で検査してロタウイルス抗原を検出しました。検査した368名の患者のうち、28%がロタウイルス抗原陽性で、1歳未満の患者で最も高い感染率(49.5%)が見られ、部分的にワクチン接種を受けた患者では重症患者の割合が高くなりました(70.6%)。ロタウイルスワクチンの導入により、ロタウイルス下痢の罹患率は33%から28%に減少したことがわかりました。