ムバラク・アルワダイ、デニス・E・ジャクソン*
背景:胎児および新生児同種免疫性血小板減少症(FNAIT)は、胎児ヒト血小板抗原(HPA-1a)が母親の抗体によって破壊されることで生じる疾患です。HLA-DQB1*02:01アレルはFNAITに関係していると言われていますが、あまり注目されていませんでした。私たちは、HLA-DQB1*02:01とFNAITの相関関係を調べるためにこの研究を実施しました。
研究デザインと方法:電子データベースを検索して、関連する研究を収集しました (開始から 2021 年 8 月まで)。HLA-DQB1*02:01 遺伝子型を報告した研究が対象となりました。FNAIT の赤ちゃんが確認された HPA-1bb の母親はレスポンダーと呼ばれました。HPA-1ab の赤ちゃんを妊娠していたが FNAIT を発症しなかった HPA-1bb の母親は非レスポンダーと呼ばれました。
結果: 5 件の適格な研究が含まれました。データは抽出され、オッズ比 (OR)、P 値、および 95% 信頼区間 (IC) を示すフォレスト プロットが生成されました。反応者と非反応者の合計数はそれぞれ 189 人と 85 人でした。189 人の反応者のうち 143 人 (76%) が HLA-DQB1*02:01 を持っていることがわかりました。非反応者では、85 人のうち 29 人 (34%) のみが HLA-DQB1*02:01 を持っていることがわかりました。オッズ比の平均 (95% CI) は統計的に有意でした (OR=6.60、P 値 ≤ 0.001)。これは、HLA-DQB1*02:01 と反応者の間に強い関連性があることを示しています。したがって、HLA-DQB1*02:01 は HLADRB3* 01:01 の補完的な予測リスク因子として使用できると考えられます。
結論: HLA-DQB1*02:01 と FNAIT の間には明らかな相関関係がある。HLA-DQB1*02:01 を補完的なリスク予測因子として使用できる可能性を調査するには、今後の研究が必要である。