ハンダン・ドゥマン、デュラン・カナタン、ギュチャン・アラノグル、レジェップ・スチュ、トゥファン・ナイール
鉄過剰と不対グロビン鎖の自己酸化は、サラセミアにおける酸化ストレスの主な原因である。我々は、サラセミア患者におけるカパリス オバタとデフェラシロクスによる相加的抗酸化作用を明らかにすることを目的とした。7~30歳の重症サラセミア患者40名が対象となり、1年間にわたり赤血球製剤(15 cc/kg/月、Hb >10 gr/dl)の定期的な投与とキレート療法(ICL-670 30 mg/kg/日)を受けてきた。患者らは無作為に対照群と研究群の2群に分けられた。研究群と対照群の両方で、定期的な輸血とキレート療法が行われた。さらに研究群は、6か月間、朝食時にカパリス マーマレードを摂取し、10歳未満の場合はデザートスプーン1杯(12.5 gr)、10歳以上の場合はスープスプーン1杯(25 gr)を摂取した。研究の開始時と終了時に、血液学的および生化学的パラメータ、毎月のフェリチン、酸化抗酸化状態 (MDA、CAT、Gpx、SOD) を測定した。研究期間中、血清フェリチンおよび MDA レベルは両グループで有意に低下したが (フェリチンについては、コントロール グループ p=0.00、研究グループ p=0.00)、カパリス投与グループでは MDA レベルの低下がより顕著であった (p=0.02)。最初と最後の SOD CAT、GPX、SOD レベルでは、グループ間に統計的に有意な差はなかった。さらに、研究グループでは、肝機能検査で有意な低下が認められた (AST p=0.05、ALT p=0.01)。鉄過剰のサラセミア患者の MDA レベルが高いことは、酸化ストレスの最良のマーカーである。一般に、鉄負荷の減少は酸化ダメージの減少と関連していた。試験管内では、デフェロキサミンやデフェリプロンなどの鉄キレート剤が細胞内の遊離鉄を中和し、酸化を阻害することが示されています。私たちの研究結果は、カパリスとデフェラシロックスとの組み合わせが酸化損傷と肝毒性の軽減に相加効果をもたらす可能性があることを示唆しています。