微生物および生化学技術ジャーナル

概要

木材およびプラスチック表面における大腸菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌の生存

アラン・ヘッジ

大腸菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌の生存を、天然ブナ材、ニス塗りのブナ材、プラスチックについて、表面汚染および乾燥直後、汚染から24時間後および48時間後、汚染から24時間後にサンプルを非殺菌性洗剤（蒸留水で1:30に希釈したトリトンX-100）で洗浄し、洗浄からさらに24時間後に表面細菌を採取した。大腸菌および緑膿菌の初期数は、プラスチックで最も高く、ニス塗りのブナ材がそれに続き、天然ブナ材が最も低かった。各表面で、これらの細菌は24時間以内にほぼ完全に死滅した。黄色ブドウ球菌の初期数は、プラスチックで最も高く、ニス塗りのブナ材がそれに続き、天然ブナ材が最も低かった。すべての表面で、初期に減少がみられた。乾燥後、菌数は減少したが、24 時間後には菌数は横ばいとなり、細菌が表面でかなり長い間生存していた可能性があることを示唆している。24 時間後には、3 つの表面すべてで菌数は同程度であった。しかし、表面洗浄後 48 時間経過すると、未処理のブナ材では S. aureus は検出されなかったが、ニスを塗ったブナ材とプラスチックでは依然として検出可能であった。その意味について議論する。