ヤング L、ポティエター D、ロッシュ C
トリーチャー・コリンズ症候群 (TCS) は頭蓋顔面異常を特徴とし、麻酔科医にとって気道確保に特有の課題となります。全身麻酔と気管内挿管を必要とするこれらの患者の場合、麻酔導入中は自発呼吸を維持することが安全の基本であると考えられます。静脈麻酔と高流量経鼻酸素 (STRIVE Hi) を使用した自発呼吸は、気道確保困難な患者を安全に導入できることがこれまでに示されています。この症例は、STRIVE Hi 導入法を使用した高角ブレードビデオ喉頭鏡「GlideScopeLoPro S4」による成人 TCS 患者の挿管成功例を初めて示しています。