ラーマット LT、デイモン LE
我々は、先行する骨髄異形成症候群 (MDS) を背景とした二次性急性骨髄性白血病 (AML) の病歴を持つ 72 歳女性の症例を提示する。この女性は中心静脈ライン前留置下での血小板輸血後に急性悪寒、筋肉痛、洞性頻脈を発症した。急性症状の検査の一環として、血小板バッグ残留液のグラム染色を実施したところ、グラム陽性球菌が検出された。数時間後、血液塗抹標本で細胞内細菌が明らかになった (図 1 および 2)。血小板輸血完了後約 8 時間で、血液培養により黄色ブドウ球菌が検出された。静脈内抗生物質投与が速やかに開始された。