バブル・クマール、グプタ GP、スダ・シン、ローン FA、クルシュレスタ UC*
本研究では、2012~2013年の冬季にインド中央ヒマラヤ地域のムクテシュワールで観測された雪の化学組成と発生源の分布について報告する。本研究では、2012~2013年の冬季にムクテシュワールで新雪のサンプルを採取した。結果、雪解け水サンプルのpHは5.47~7.95で、平均は6.37であり、報告された範囲と同様にアルカリ性の降水量であることが示された。イオン濃度は、Ca2+ > Cl- > Na+ > SO4 2- > HCO3 - > NH4 + > NO3 - > Mg2+ > K+ > F-の順であった。Ca2+の濃度が非常に高いことから、地殻起源が優勢であることが示された。発生源割合の計算により、地殻、海洋、人為起源がそれぞれ雪解け水のイオン成分の40%、38%、22%を占めていることが明らかになった。ムクテシュワールはデリーに比べて遠隔地であるため、NO3 - は都市部における車両汚染の指標であるため、NO3 - の値はデリーの降水量 (雨水) で報告されている NO3 - と比較されました。このような NO3 - 値の比較から、ムクテシュワールの降水量はデリーの 1/3 であるものの、小さな町であることを考慮すると、ムクテシュワールの降水量は、おそらく長距離輸送 (LRT) による汚染が原因で、車両による発生源の影響を著しく受けていることが示唆されました。