概要

大動脈弓部および胸腹部嚢状動脈瘤に対する同時窓開胸血管内修復術

山形明子*、堂本悟、東隆、横井吉彦、早川美奈子、磯村翔吾、新浪博

僧帽弁修復歴のある 71 歳の男性が、遠位弓部および胸腹部の囊状動脈瘤を呈して来院した。心エコー検査では、低い駆出率と中等度の残存僧帽弁逆流が認められた。これらの動脈瘤に対する開腹手術および 2 回の全身麻酔によるデブランチ胸部大動脈ステントグラフト修復 (TEVAR) は、この患者にとって高リスクと考えられた。私たちは、遠位弓部囊状動脈瘤の 1 血管再建のための窓開​​き全弓部 TEVAR と、胸腹部囊状動脈瘤の 3 血管再建のための窓開​​き胸腹部 TEVAR の 2 つの手術を同時に行うことに成功した。患者の術後経過は順調であった。

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