マッシモ・ジャンガスペロ、リッカルド・オルサ、ジョバンニ・サヴィーニ、アンナピア・ディ・ジェンナーロ、大沢健、原沢了
日本の北海道、青森、岩手の各県から採取された羊血清について、ブルータングウイルス(BTV)、牛白血病ウイルス(BLV)、牛ヘルペスウイルス1型(牛伝染性鼻気管炎(IBR)の原因)、羊ヘルペスウイルス2型(OvHV-2)、羊関連悪性カタル熱(SA-MCF)の原因、および牛ヘルペスウイルス4型(BoHV-4)に対する抗体の存在を寒天免疫拡散法、血清中和法(SN)および酵素免疫測定法(ELISA)で検査した。IBR、BoHV-4、BLV抗原に陽性反応を示した動物はいなかった。BTVに対する抗体は、北海道の2つの群れの3つのサンプル(1.11%)で検出された。 OvHV-2 の血清陽性率は、対象となった 3 県の 12 の群れ、56 頭の羊と 2 頭の山羊で観察され、血清中和試験で 37.66% のサンプルが陽性反応を示しました。感染は羊の生産性の低下とは関係がないようです。山羊で報告された免疫反応は、ヤギヘルペスウイルス 2 型 (CpHV-2) によるものと考えられます。これらの結果は、日本国内で羊が OvHV-2 の保有者であることを表しています。