ブイ・ティ・チャン、ダオ・ベト・リン、グエン・ラン・フオン、トー・キム・アイン、ファン・チュン・ギア、福田正夫
ベトナムのカムトゥイにあるゴム加工工場の廃棄物から、天然ゴムを分解する微生物が分離された。そのうち4種はストレプトマイセス属に属し、他のものよりも天然ゴムを分解する能力が高かった。これらの菌株は、脱タンパク質天然ゴム(DPNR)と合成ゴムのシス-1,4-ポリイソプレン(SR)の両方を唯一の炭素源として利用できる。ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)分析により、これらの菌株がDPNRとSRを低分子量生成物に分解することが明らかになった。分離株の増殖は、主にミネラル塩培地で1か月培養した後、ラテックス手袋片上で起こる。手袋片の全窒素含有量をケルダール法で測定したところ、接種していないサンプルの10~20倍であった。さらに、走査型電子顕微鏡(SEM)を使用して手袋表面の分離株の増殖を観察することでも分解が確認された。