チアゾール ソマチ オボド、オビアゲリ ペイエンス ウバチュクウ、チゴジー ゴドウィン ヌウォス*、イフェオマ エスター アニアク
イモ州オウェリ都市圏で産前ケアを受けている女性のマラリアリスクと管理慣行について調査した。調査対象地域に1年以上住んでいた妊婦342名が参加した。調査に先立ち、倫理的許可とインフォームドコンセントが求められ、得られた。参加した各女性には、リスク要因、臨床状態と症状、民族的管理慣行に関する情報の収集に役立つ質問票が配布された。結果によると、妊婦が熱帯マラリアに感染しやすいリスク要因には、住居周辺に下水があり茂みが生い茂っていること、農作業に多く従事していること、夜間に屋外にいることが関係しており、そうでない妊婦ではその可能性が低いことが示された(p<0.05)。発熱、頭痛、咳/カタル、食欲不振、衰弱のエピソードがあったと認めた女性は35%未満で、ほとんどが妊娠初期に起こった。女性の間でのマラリア管理は、スプレー(37.4%)、薬剤(27.5%)、処理済み蚊帳(19.3%)の使用などであり、遵守率やアドヒアランスは低かった。大多数の女性が、中程度の治療費で優れた医療提供(38.0%)と薬剤の有効性(33.3%)により治療に満足していると回答した。結論として、環境要因と行動要因は妊婦を同様にマラリア感染にさらすが、臨床症状の発現率が高いことを考慮すると、妊娠初期の妊婦の方がリスクが高い。したがって、研究対象地域でのマラリア管理手順の遵守率の低さに対処するために、医療従事者や訓練を受けたボランティアによる啓発キャンペーンをより集中的に実施する必要がある。