ヒュン・D・ユン、テシーン・ドッスル、レオン・ベルナル=ミズラチ、ジェフリー・スウィチェンコ、チュクウマ・ンディベ、アビオラ・イブラヒーム、マージー・D・ディクソン、アメリア・A・ラングストン、アジェイ・K・ヌーカ、クリストファー・R・フラワーズ、レベッカ・D・ペンツ、エドマンド・K.ウォーラー
保険適用や社会的支援が限られている患者に対する臨床ケアの格差が指摘されている。貧困層や保険不足の患者を診ている都市部の郡立病院で治療を受けている再発性ホジキンリンパ腫(HL)、非ホジキンリンパ腫(NHL)、多発性骨髄腫(MM)の患者は、自家幹細胞移植(ASCT)のために私立の学術移植センターに紹介する際に障壁に直面するだろうという仮説を立てた。2007年から2013年の間にグレイディ記念病院で治療を受けたHL、NHL、MMの患者のカルテを調べたところ、HD(n=40)、NHL(n=96)、MM(n=79)と診断された患者は215人だった。55人がASCTの相談に紹介され、160人は紹介されなかった。移植紹介を行わなかった理由としては、確立された臨床基準(症例の 64%)、パフォーマンス ステータス不良(13%)、拒否(4%)、転居/追跡不能(4%)、医療非遵守(3%)、死亡(3%)、または他の病院への紹介(1%)が挙げられた。社会経済的基準に基づく紹介を行わなかった理由としては、合法的な移民ステータス/保険の欠如(2%)、社会的支援の欠如/薬物乱用(2%)が挙げられた。紹介された 55 人の患者のうち、27 人(49%)が ASCT を受けた。紹介されたすべての患者の診断時からの追跡期間の中央値は 3.9 [0.7-22.7] 年であった。ASCT を受けた患者の診断日からの 5 年生存率は 80.2% であったのに対し、移植を受けていない患者では 65.7% であった(ログランク検定、p 値 = 0.11)。紹介プロセスでは保険や社会的地位に基づく重大な障壁は示されなかったが、紹介を改善できる変更可能な要因を特定し、医療費負担適正化法が ASCT へのアクセスに与える影響を評価するには、さらなる評価が必要である。