フィデロ・クオク、三元博、中崎清彦
外側領域におけるアンモニアの有機物分解阻害効果を、直列に接続された異なる定温の2つの小型リアクターからなる堆肥化システムを使用してシミュレートした。下部リアクターと上部リアクターは、それぞれ70℃と40℃で培養された。堆肥化は、反転ありと反転なしで行われた。上部リアクターにおける有機物分解に対するアンモニア阻害は、下部リアクターから供給されるアンモニア濃度が500 ppmを超える反転なしの堆肥化の初期段階、すなわち24〜60時間で、毎日反転して堆肥化した場合よりも深刻であった。さらに、反転ありと反転なしの堆肥化における有機物分解速度の差は、アンモニアの影響を受けると考えられる中温細菌の増殖の差に対応していた。反転により、堆肥化中の有機物分解に対するアンモニア阻害が軽減されることがわかった。