ムンサカ・シアンクク*
この調査は、ザンビアのシナゾンゲ県における尿路住血吸虫症の蔓延状況を調査したものです。小学校でのプラジカンテル配布プログラムの有効性を評価するとともに、調査地域で寄生虫の伝染の原因となる媒介動物を分離するためのカタツムリ調査を実施し、水源と病気の主な感染経路を調査しました。この調査では、男子と女子の感染率も比較しました。シナゾンゲ県の 3 つの小学校、ムエジャ小学校、シナカシキリ小学校、マアンバ私立校で簡便法によるサンプル採取が行われました。生徒から 542 の尿サンプルが、ラベルの付いた滅菌済みの広口のねじ蓋付きプラスチック容器に採取され、生徒には中間尿と最終尿を排出するよう指示されました。サンプルはマアンバ病院の検査室で処理、検査されました。調査は、ムウェジャ小学校近くのシアマンボ川、シナカシキリ小学校近くのカンジンゼ川、そしてマアンバ私立学校の近くにあるカンジンゼ川という別の川で行われた。各川の1kmが調査された。採取されたカタツムリは種類ごとに分類され、採取されたブリヌス・グロボススカタツムリの数は数えられ、さらにセルカリアを検出するために検査された。調査から、プラジカンテルの投与が継続されているにもかかわらず、この地区では依然として住血吸虫症が蔓延していることが判明した。とはいえ、感染のほとんどは軽度で、感染者数は女性より男性の方が多かった。
カタツムリの調査から、シマアンボ川に生息する数種のカタツムリの中に、ビルハルツ住血吸虫の中間宿主であるBulinus globosusがいたことが判明した。採取されたBulinus globosusは光源にさらされるとセルカリアを放出したため、感染しており、ムウェジャ(ムウェジャ小学校)のビルハルツ住血吸虫感染源となった。得られた結果から、学校に通う児童にプラジカンテルを投与しているにもかかわらず、感染源が対処されていないため、シナゾングェ地区では依然として住血吸虫症が問題となることがわかった。その結果、治療を受けた児童と治療を受けていない児童の再感染が続いている。