マイマドゥ AA、バタ SI、オラボード MP、アキンスリー OC*、ワジリ IA、サボ JA
この研究では、ナイジェリアのプラトー州リヨム地方自治体の羊に焦点をあて、小型反芻動物の胃腸管寄生虫の蔓延を調査した。研究地域のジャル地区とリヨム地区の羊から約200個の糞便サンプルを無作為に採取した。200個の糞便サンプルを単純な浮遊沈降法を用いて分析し、胃腸管寄生虫の存在を調べたところ、雄羊87個、雌羊113個で、それぞれジャル地区から100個、リヨム地区から100個を採取した。データはカイ二乗検定(x2)を用いて統計的に分析し、p値≤0.05を有意とみなした。検査した羊のうち128個のサンプルが胃腸管寄生虫感染陽性で、全体の蔓延率は64%であった。調査結果によると、調査地域では消化管寄生虫が11種確認されており、Eimera spp. 73種(40.6%)、Stronglyloide 16種(8.9%)、 Oesophasgustomum 35種(19.4%)、Trichostrongylus 25種(13.9%)、Fasciolaspp 11種(6.1%)、Bunostomum spp. 5種(2.5%)、Haemonchus spp. 9種(5%)、paramphistomum 1種(0.5%)、Neoascaris 1種(0.5%)、 Dicrocoelium 3種(1.7%)、 Avitellina spp 1種(0.5%)であった。糞便1グラムあたりの卵/卵胞のレベルに性別間で統計的有意差は見られなかったが(p=0.478)、雌羊の有病率は73(64.6%)で、雄羊の55(63.2%)よりも高かった。また、成羊の102(66.7%)と若羊の26(55.3%)を比較した場合、有病率に有意差は見られなかった(p=0.107)。感染レベルは、リヨム地区とジャル地区の2つの研究地域間で統計的に有意(p=0.001)で、それぞれ51.0%と77.0%であった。研究地域の羊には消化管寄生虫が風土病として見られるため、これらの寄生虫と関連する疫学的パラメータに関する知識は、消化管寄生虫に対する効果的な管理戦略を策定する上で重要である。