サンチェス AV*、RG メリノ、マリア テレサ CG、Strikes RG
卵巣静脈血栓性静脈炎(TVO)は、出産直後に発生することがあり、かなりの罹患率を伴う稀な疾患です。経膣分娩での発生率は0.15~0.18%で、死亡率は妊娠100万件あたり18件で、帝王切開後の方が一般的です(1~2%)。私たちは、出産後TVOの患者を紹介します。今回の研究では、ループス抗凝固因子陽性の凝固亢進性静脈炎が認められましたが、私たちの知る限り、医学文献で報告されている症例は2例のみで、出産直後に初めて診断されました。また、培養陽性悪露(以前の症例ではまれ)と、TVOの合併症の1つである下大静脈血栓症も呈しています。