シリブホルン・マドラ、三浦大輔、割石裕之
代謝物抽出は、代謝研究における品質管理手順として最も重要なものの 1 つと考えられています。本研究では、真菌細胞内代謝物の最適な抽出プロトコルを調査しました。異なる溶媒系、メタノール抽出と異なる pH 条件下での二相性抽出を使用した 2 つの抽出プロトコルを比較しました。検出されたピークの数、サンプル間の変動、およびプロセス全体のスループットが基準として考慮されました。抽出された代謝物は、ガスクロマトグラフィー質量分析 (GC-MS) および主成分分析 (PCA) によって分析されました。抽出溶媒としてメタノールを使用した抽出プロトコルでは、最も多くのピーク (約 300 ピーク) が簡単かつ迅速に検出されたため、メタノール抽出法は P. chrysosporium からの細胞内代謝物抽出に適していることが示唆されました。ただし、対象の代謝物の性質によっては、異なる pH 条件下での二相性抽出法が対象を絞った分析に適しています。