メンザ C ネルソン、ムトゥリ W マーガレット、カマウ M ルーシー
ブシア地区とキシイ中央地区では、食品中のアフラトキシン濃度が高いことが繰り返し報告されている。本研究の目的は、両地区で生産されるピーナッツ品種の油分含有量と、油分含有量と総アフラトキシン濃度の関係を調べることであった。ブシア地区産のバレンシアレッド、ウガンダローカル、ホマベイローカル、ローカルレッドの4品種とキシイ中央地区産のバレンシアレッド、ウガンダローカル、ホマベイローカルの3品種のそれぞれ3サンプルを分析し、各品種のサンプルの平均油分含有量を測定した。ピーナッツの油分含有量は標準的なソクステック抽出法で測定し、総アフラトキシンは高速液体クロマトグラフィー(HPLC)法で分析した。ブシア地区産のピーナッツはキシイ中央地区産のものに比べて油分含有量が有意に高かった(t=3.22、df=6、P=0.012)。ブシアとキシイ中央の両産のバレンシアレッド種のピーナッツは、他の品種よりも油分含有量が高かった(平均46.9)。さらに、ブシア地区産のバレンシアレッド種の油分含有量(47.2%)は、キシイ中央の同じ品種(46.6%)よりもわずかに高かった。しかし、その差は有意ではなかった(t=1.08、df=6、P=0.394)。全体的に、キシイ中央産のウガンダ在来種のピーナッツを除いて、ピーナッツの油分含有量はアフラトキシン濃度の上昇とともに減少した(r=-0.496、P=0.031)。アフラトキシン汚染が最も少なく、油分含有量が高いバレンシアレッド種などの改良品種のピーナッツの栽培は、ケニアで奨励されるべきである。