鳥居 健、杉本 渉、川内 恵子、三好 大介*
RAS タンパク質の恒常的活性化は、がん細胞の攻撃性と密接に関連しています。RAS タンパク質はがん治療の有効なターゲットですが、小分子薬の適切な活性部位がないため、RAS タンパク質をターゲットとする薬剤の開発はこれまで成功していません。5' 非翻訳領域 (UTR) で Gquadruplex (G4) を形成する RAS mRNA は、薬になるターゲットであると考えられています。本研究では、以前に報告したリガンドアニオンフタロシアニン ZnAPC を含む、RAS mRNA をターゲットとする G4 リガンドを使用して、がん治療における光線力学療法 (PDT) の利点を実証しました。