金山武夫、渋谷泰之、和田啓之進、朝浪総一郎
目的: PRF を唯一の移植材料として使用した歯槽頂アプローチによる上顎洞挙上術後、インプラント先端を超えて顕著な骨増加が認められた 2 つの症例を提示する。材料と方法: シュナイダー膜を持ち上げるために各インプラント穴に 2 つの PRF を詰め、サンドブラスト酸エッチングインプラントを同時に挿入した。結果: フォローアップのパノラマレントゲン写真と CT では、新しい上顎洞底がインプラント先端より上にあり、皮質輪郭が明瞭であることが示された。結論: 両症例の結果から、歯槽頂アプローチによる上顎洞挙上術では PRF が顕著な骨増加を促進できることが示唆される。この手法の信頼性を調査するには、より多くの患者とより長いフォローアップ期間が必要である。