フィラス・アリ・アーメド、ブレント・S・サイプス、アン・M・アルバレス
灰色かび病は、世界中でトマト果実の最も重要な収穫後病害の 1 つです。損失を減らし、食の持続可能性に貢献するには、食用の天然製品による処理が必要です。ボトリティス胞子の発芽を阻害すると収穫後の損失が大幅に減るという仮説に基づいて、植物の分生子に対する効果をテストしました。ハワイの 17 か所で収集された腐ったトマト果実からの 10 種類のボトリティス分離株が形態学的に識別され、DNA 配列分析によって確認されました。植物抽出物の胞子発芽への影響は、いくつかの希釈度で評価されました。候補となる生物的防除植物の葉は -20°C で凍結され、植物液は 0.22 μm のミリポアを通過させることによって滅菌されました。滅菌麦芽エキスブロス中のボトリティス胞子 (106/ml) の発芽に対する植物抽出物の効果は、10 ~ 40% の調製物を使用してマルチウェルマイクロプレートで評価されました。接種後 6、12、24 時間で測定した吸光度の変化を Gen5 ソフトウェアで分析しました。 Capsicum chinense の栽培品種 Datil とC. annuum Carnival は、すべての評価時間で真菌の発芽を完全に阻害しました。 Capsicum 属からの抽出物は、テストした他のすべての抽出物よりも優れていました。 40% 抽出物で処理すると、真菌の分生子における細胞間活性酸素種の生成が増加しました。抽出物処理した分生子をヨウ化プロピジウムで染色すると、蛍光顕微鏡で細胞膜の損傷が示されました。 胞子の細胞膜の完全性の喪失が、灰色かび病胞子の発芽阻害の原因であると思われます。 2 つのトウガラシの栽培品種、Datil と Carnival からの抽出物は、温室での収穫前散布、および収穫後のトマト果実の食用コーティングとして灰色かび病の軽減に有望であることが示されました。