尾崎正一郎
化石燃料の燃焼により、3600億トンの窒素と二酸化炭素が排出されています。燃焼反応は二酸化炭素の同化反応の逆反応です。燃焼による二酸化炭素と窒素の発生を、二酸化炭素の同化による二酸化炭素と窒素の吸収で補うことができれば、地球温暖化を防ぐことができます。二酸化炭素の同化を促進するには、栄養源である窒素とリンの供給が不可欠です。化石燃料を燃焼すると、144億トンのNOxが発生します。多くの政府がNOxを汚染ガスとして排除しています。二酸化炭素の同化が遅れ、毎年1420億トンの二酸化炭素が増加しています。排水中の大量の窒素とリンは、多くの電気を使用して除去されています。排水中のNOxと窒素、リンの除去をやめれば、100億トンの二酸化炭素の排出が節約され、1420億トンの二酸化炭素を固定して地球温暖化を防ぐことができます。排ガス中のNOxや排水中のN、Pはそのまま放出すべきであり、二酸化炭素の吸収促進は地球温暖化防止の最重要課題である。栄養塩N、Pの除去を強制する法律の撤廃や海水の撹拌に関する研究も地球温暖化防止の重要課題である。