熱帯医学と外科

概要

類鼻疽：サウジアラビアで確認された Burkholderia pseudomallei の症例報告

ヒンド アルハトミ、アハメド アルハルビ、モハマド ボサイード、オウェイダ アルドサリー、サミーラ アルジョハニ、バッサム アラルワン、スレイマン アルマフムード、アデル アロスマン

類鼻疽は熱帯気候の感染症である。この疾患は細菌であるBurkholderia pseudomalleiによって引き起こされる。症例のほとんどは東南アジアとオーストラリア北部で診断されている。流行地域から帰国した観光客、兵士、移民で診断された輸入症例もある。疾病管理予防センター (CDC) がB. pseudomallei を生物兵器およびテロリズムの病原体に指定したため、大きな注目を集めた。我々は、タイから帰国後すぐに劇症敗血症を発症した 26 歳のサウジアラビア人女性と、長期の発熱歴を持つ 48 歳の女性の 2 例を報告する。両患者の血液培養からB. pseudomalleiが分離され、それぞれ異なる結果となった。サウジアラビアで類鼻疽の確認症例はこれまで報告されていなかった。