Wondimagegne Asefa *、タレケーグン ベラヌ
新しく建設された人工ダム、テンダホ貯水池の商業的に重要な3種の魚類組織とその環境における微量金属(Cd、Co、Cu、Mn、Fe、Pb、Zn、Cr、およびNi)のレベルを、適切な品質管理措置の下で有効な分析方法を用いて調査した。湿式分解後のサンプルをフレーム原子吸光分光法で分析した結果、Zn、Mn、およびCo(魚類組織>堆積物>水)を除くと、魚類組織とその環境における金属の分布は、堆積物>魚類組織>水の順であることが示された。魚種の種類に関係なく、ほぼすべての金属のレベルは、筋肉よりも解毒器官(えらと肝臓)で高かった。算出された生物濃縮係数と二元配置分散分析の結果(P値<0.05)が高い値であることも、ティラピアやBarbus intermediusと比較してナマズに主要金属が最も多く含まれていることを示している。水中の Mn、Fe、Pb、Cr の濃度はエチオピア環境保護局 (2003) のガイドラインよりも高かったが、すべての金属のレベルは USEPA (2000) の堆積物に対する PEL ガイドラインを下回っていた。魚類による微量金属汚染の危険から顧客が安全であることは、計算された危険率の低さと、WHO (1989) および USFDA (1993) のガイドライン値との比較結果から示された。