ムペンバ・ルフア - ルメイ AB、ツィラ R、ニカ ER
左房粘液腫は小児ではまれな腫瘍です。再発性咳嗽のため受診した6歳女児の左房粘液腫の症例について説明します。胸部レントゲン写真で心拡大がみられたため専門医の診察が必要となり、心拡大の軽減とともに僧帽弁閉鎖不全症の存在が認められ、聴診および心エコー検査で雑音の強度が3/6となり、左心耳から隔壁にかけて垂れ下がる卵形の腫瘤が心室に広がり、拡張期および収縮期に僧帽弁が閉鎖して僧帽弁逆流症グレード3を引き起こします。フランスで外科的切除が行われ、術後2年で再発はありません。