リズナ・トリアナ・デヴィ、橘三朗、伊藤和隆、ムハマド・イリヤス
Aspergillus terreus LS01 からの酢酸エチル抽出物の抗酸化活性を、1,1-ジフェニル-2-ピクリルヒドラジル (DPPH)、過酸化水素捕捉フリーラジカル捕捉、および β-カロテン-リノレートモデルアッセイなどのさまざまな in vitro アッセイを使用して評価し、抽出物中の抗酸化物質を単離して同定しました。シリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して、抽出物を 5 つの画分 (F1-F5) に分離しました。画分 3 は、IC 50 が 19.91μg/ml で、顕著な抗酸化活性を示しました。画分 3 は、カラムクロマトグラフィーによってさらに分離され、結晶性化合物 1 および 2 が得られ、UV-vis スペクトル、MS および NMR 分析に基づいて、それぞれテレイン酸およびテレムチンと同定されました。テレ酸とテレムチンは、それぞれ IC 50 値が 0.115±4.02 と 0.114±2.19 mM で、DPPH フリーラジカル消去活性が最も高かった。これらの化合物は過酸化水素ラジカル消去活性も示し、テレ酸はそれぞれ 74.07±1.48% と 33.74±2.81% で、テレムチンよりも高かった。β-カロテン-リノール酸モデルアッセイでは、テレ酸の阻害は 26.01±1.14% を保持し、テレムチンは 32.29±2.23% を保持した。これは、A.terreus 由来のテレ酸とテレムチンの抗酸化活性に関する最初の報告である。この結果は、A.terreus が天然抗酸化物質の潜在的な供給源であると考えられることを示した。