アムル・アブデルラウフ、ハッサム・ハムディ、フシン・エザット、アハメド・モハメド・アブデルアジズ・ハッサン、マグディ・M・エルセベ
背景:肝硬変肝における肝細胞癌に対する最も効果的で根治的な第一選択治療として、外科的肝切除が考えられてきました。しかし、肝硬変を伴う肝切除は出血の危険性が高いため、良好な臨床結果を得るには手術による出血を最小限に抑える必要があります。マイクロ波技術の驚異的な進歩は、最近大きな注目を集めています。ここでは、当院における HCC 治療戦略の一環として、肝切除における術中マイクロ波組織凝固法の使用により得られた治療結果について説明します。
方法:選択された 26 人の患者が、肝硬変肝における肝細胞癌の初期治療として、術中マイクロ波組織凝固法を用いた選択的肝切除を受けました。本研究に登録された患者は、HCC 管理のバルセロナ基準に従って選択されました。安全性、治療効果、再発は前向きに評価および分析されました。
結果:すべての手順は計画通りに完了しました。手術時間の平均は 118 (範囲、65-250) 分で、切除時間の平均は 45 (範囲、30-80) 分でした。切除による出血量の中央値は 165 (範囲、100-750) mL でした。1 人の患者は輸血を必要としました。予想される肝切断面の凝固にかかった平均時間は 15 分未満でした。手術による死亡はありませんでした。術後入院期間の中央値は 6 日でした。患者の追跡期間の中央値は 14 か月でした。最終追跡調査では、患者の 3 人 (11.5%) に再発腫瘍が認められました (1 人は局所再発、2 人は遠隔再発)。
結論:初期結果では、肝硬変肝における肝細胞癌の肝切除における外科的マイクロ波組織前凝固は安全かつ効果的な治療であることが示されています。この治療法は許容できる再発率を達成しています。この新しい治療法の長期的な結果を判断するには、より長い追跡調査が必要です。