ラベル・アグワランボ、ティシナ・オケグベ、タジーブ・ライト、スティーヴン・イグウェ、ビクター・オグベリー
一連の研究により、一部の果物や野菜は生物系において抗酸化作用を持つことが明らかになっています。しかし、果物や野菜による化学酸化反応の阻害に関する文献報告は限られています。ここで報告されている研究では、植物、果物、野菜が漂白剤によるアセトフェノンの酸化反応に及ぼす影響と、漂白剤によるアセトフェノンの酸化反応が塩素誘発性であるかどうかを調べました。植物がアセトフェノンの酸化を阻害する能力を調べるために、植物材料とビタミン E の有無 (対照) で反応を実施しました。結果によると、植物材料やビタミン E がない場合の反応では、酸化生成物である安息香酸が 1.53 g 生成されますが、植物材料やビタミン E がある場合の反応は阻害され、0~0.9 g の範囲のさまざまな量の酸化生成物が生成されます。植物材料がない場合のアセトフェノンと塩素を含まない漂白剤の同様の反応では、酸化生成物は生成されませんでした。果物と野菜の抽出物による酸化阻害の順序は、生成される酸化生成物の量と反比例しており、ニンジン~トマト~ほうれん草~ビターリーフ(0.0 g)>黄ピーマン(0.008 g)>カラシナ(0.01 g)>カブの葉(0.03 g)>ブロッコリー(0.27 g)>赤ピーマン(0.17 g)>緑ピーマン(0.31 g)>キュウリ(0.59 g)>赤レタス(0.68 g)>ローズマリー(0.76 g)>ネギ(0.82 g)>緑レタス(0.84 g)>ロメインレタス(0.91 g)の順となっている。これらの結果は、(i)果物と野菜にはさまざまな程度の抗酸化能力があり、(ii)アセトフェノンの漂白剤による安息香酸への酸化は塩素によって引き起こされることを示唆している。