ミミ・デニング、ヴィンセント・シスターニーノ、ケイトリン・ウィレムス、コニー・ベイ、ピーター・グジェシク、レベッカ・リゴロシ、スコット・D・ヘンリー、リサ・M・キャノン、ジェームズ・V・グアレラ
肺塞栓症は静脈血栓塞栓症の致死的な形態であることが多いが、下大静脈 (IVC) フィルターの留置により回避できることが多い。これらのフィルターの合併症率は低いが、フィルターの移動、大静脈閉塞、フィルターの断片化が起こる可能性がある。IVC 腔のフィルター ストラット穿孔は頻繁に発生し、通常は無症状である。我々は、フィルターの断片化に続いてストラットの移動と穿孔が起こり、IVC 腔から広がり周囲の血管と結合組織、ならびに左下肺葉の下内側部と右心房にまで浸透し、著しい腹痛と背部痛を引き起こした症例を報告する。患者はフィルターの手術的回収を受けた。