カベタ・レゲセ
腸内寄生原虫感染症は、エチオピアのような多くの発展途上国において依然として大きな公衆衛生上の懸念事項となっている。2014年9月から2016年8月までにアタット病院に入院した患者における腸内寄生原虫感染症の有病率を調べるため、遡及的分析を実施した。患者から採取した便サンプルは、病院の経験豊富な臨床検査技師が直接ウェットマウント法とホルムアルデヒド濃縮法を用いて検査した。検査した15,731の便サンプルのうち、7,062 (45%) が腸内寄生原虫に感染していた。感染者のほとんどは赤痢アメーバ(60.0%) に感染しており、最も少なかったのはクリプトスポリジウム・パルバム(3.6%) に感染していた。感染率は男性、5~9歳の年齢層、雨季に高かった。本研究では、腸内寄生原虫感染症の年次変動が示された。したがって、研究対象地域では、戦略的かつ統合的でコミュニティ参加型の予防および管理プログラムを実施する必要がある。