AHM ズルフィカー、M マフブブル ラーマン、M カマル ホサイン、K ハミド、MEH マズムデル、M ソヘル ラナ
2種類の薬用植物、Ficus racemosa Linn.(クワ科)とScoparia dulcis L.(ゴマノハグサ科)の果実と全草を95%エタノールで抽出し、ホットプレートを用いた中枢鎮痛作用とマウスでの酢酸誘発身悶え試験を用いた末梢薬理作用を評価した。両植物の粗抽出物は、試験したモデルにおいて、100および200 mg/kg b. wtの経口投与で有意(p<0.001)な鎮痛作用を示した。ホットプレート試験では、S. dulcisはF. racemosaよりも潜伏期間が長かったが、酢酸誘発身悶え試験では、F. racemosaは2つの投与量レベルでS. dulcisよりも身悶えの回数が少なく、対照群と比較して有意(p<0.001)であった。得られた結果は、中枢および末梢の両方に作用する疼痛症状において、F. racemosaの果実およびS. dulcisの全草の使用を支持するものである。