アブデル・ナセル・ゾーリ、M・バッサム・アブール・ナスル、モハメド・アダム、モハメド・A・ムスタファ、エナス・マフムード・アメル
アスペルギルス属は侵襲性アスペルギルス症胸部疾患の主な原因物質です。アシュート大学病院の当研究所でアスペルギルス症が疑われる患者から分離・同定されたアスペルギルス属の80分離株、A. flavus (20)、A. fumigatus (15)、A. niger (30)、A. terreus (15分離株) の酵素および毒素プロファイルを検査しました。結果から、検査した分離株はすべて子牛の肺組織を利用してカタラーゼおよびペルオキシダーゼ酵素を生成できることが明らかになりました。一方、真菌分離株の82.5~90%はプロテアーゼ、リパーゼ、ウレアーゼ、ホスホリパーゼを生成する能力があり、分離株の70%は溶血活性を示しました。試験した分離株の精製抽出物の薄層クロマトグラフィー (TLC) では、検査したすべての A. flavus 分離株がアフラトキシン B1 および G1 を産生する能力を示し、53% がさらに A. fumigatus 分離株はフマギリンおよびグリオトキシンを産生しました。一方、A. niger 分離株の 43.3% および 23.3% はそれぞれオクラトキシンおよびグリオトキシンを産生しました。グリオトキシン標準および A. fumigatus 毒性分離株の精製抽出物 10 μl の毒性試験では、対照と比較してモルモットの肺に壊死領域が見られました。このように、アスペルギルス症患者から分離された日和見菌は、真菌症において重要な役割を果たしている可能性のある高い酵素および毒性プロファイルを有しています。