パチェコ LA、クンラート N、コスタ CM、コスタ LDF、フォーズ GK、ワシエレスキー W、ユネス JS
2010年以来、ブラジル南部の海洋養殖ステーションのエビの生育タンクでは、夏季に汽水シアノバクテリア Nodularia spumigena の大発生が繰り返し発生しています。シアノバクテリアの増殖により、白エビ Litopenaeus vannamei の生産性が低下しました。2014年の夏、タンクから Nodularia の大発生が収集され、糸状体は浮選分離され、F/2 培地で2回徹底的に洗浄されました。健康な糸状体は凍結乾燥され、粉末は HPLC-DAD および免疫測定法によるノジュラリンの定量に使用されました。ノジュラリンを含む凍結乾燥粉末は、ブラインシュリンプ Artemia salina の幼生後期および白エビ Litopenaeus vannamei の35日齢の幼生に対する毒性についても試験されました。凍結乾燥したノジュラリア粉末には、1日1グラムあたり1.88 mgの毒素ノジュラリンが含まれていました。その毒性は、アルテミア・サリナとバナメイエビを用いたバイオアッセイで確認され、ノジュラリンのLC50はそれぞれ1.22 μgL-1と2.50 μgL-1でした。この論文では、まず、南大西洋沿岸水域におけるノジュラリンの発生と毒性、およびエビ養殖への影響について説明します。