シルビア・ライレアヌ
この研究は、国立小児病院「エム・コタガ」の小児口腔顎顔面外科部門で、1993年から1997年にかけて実施された2124件の医療記録に基づいて行われた。すべてのデータは、診断、病因、性別、年齢、顔面損傷の性質という基準で選択された。
性別区分では、男性と女性の比率は2.5:1であった。顎顔面損傷の割合が高かったのは、3歳から7歳の年齢層であった(39%)。顎顔面軟部組織の全体的な損傷が最も多く(症例の86%)発生し、1.1%の症例で欠陥を伴い、5.3%の症例で歯槽骨損傷、4.4%の症例で下顎骨骨折、3%の症例で中顔面損傷が見られた。外傷の原因として最も多かったのは路上事故(35 パーセント)で
あった。下顎骨折および歯槽骨外傷の固定中の口腔状態は、最新技術(エッジワイズシステム、単皮質プレート)を使用した調査対象グループ(65 名の小児)の方が、古典的技術(ティガーシュテット単上顎および両上顎スプリント)を使用した参照グループ(37 名の小児)と比較して、歯周組織および歯槽突起の粘膜が良好で、二次的な損傷は見られなかった。参照グループの衛生指数は、治療終了時に PMA 47 パーセント、OHI-S 1.7 であったのに対し、調査対象グループでは治療終了時(25~30 日後)に PMA 14 パーセント、OHI-S 0.4 であった。
キーワード:下顎骨折、歯槽骨外傷、固定。