イルファン・アフマド・バート、アルシャド・A・パンディス、イルファン・ヤコブ、シェジャル・ファヒーム、イムラン・ハフィーズ、ジャハンギル・R・ベイグ、ザファル・A・シャー、クルシェド・イクバル
背景: 研究により、CYP2C19 機能喪失多型の変異 *2 および *3 対立遺伝子は、クロピドグレルの代謝低下およびクロピドグレル治療に対する血小板反応の減弱と関連していることが実証されています。この地域ではそのような研究は実施されていないため、クロピドグレル治療を受けている急性冠症候群 (ACS) 患者の CYP2C19 多型と、それが心血管疾患の結果に与える影響について調査しました。
材料と方法: ACS の合計 100 サンプルが本研究に含まれ、CYP2C19 *2 および *3 遺伝子多型の遺伝子型判定は、ポリメラーゼ連鎖反応-制限酵素断片長多型 (PCR-RFLP) によって実施されました。
結果: CYP2C19*2 対立遺伝子の野生型 *1/*1、ヘテロ接合型 *1/*2、ホモ接合型変異型 *2/*2 の分布はそれぞれ 56%、34%、10% であったのに対し、CYP2C19*3 野生型 *1/*1 およびヘテロ接合型 *1/*3 の遺伝子型はそれぞれ 84% と 16% であった。複合ヘテロ接合体 (*2/*3) の頻度は 9% (100 人の患者のうち 9 人) に認められた。CYP2C19 *1/*2 対立遺伝子は、CV イベントを起こした 34 人の患者のうち 3 人 (8.8%) に認められ、その後追跡調査で変異型遺伝子型 CYP2C19*2 (*2/*2) の患者が 10 人のうち 2 人 (20%) に認められた。 CYP2C19*3 では、ヘテロ接合性遺伝子型 (*1/*3) の 31.2% が CV イベントを経験し、*1/*1 では 11.9% でした (31% vs. 11.9% p> 0.05)。低代謝群 (*2/*2 または *2/*3) では、追跡調査で CV イベントを経験した患者は 20.1% であったのに対し、高代謝群 (*1/*1) では 15.6% でした。一方、中間群では CV イベントを経験した患者はわずか 10% でした (p>0.05)。
結論: CYP2C19 機能喪失型アレルを持つ患者は、正常アレルを持つ患者よりもその後の心血管イベントの発生率が高かったと結論付けています。変異型アレルが存在しても重大なイベントが見られなかったことから、患者にクロピドグレルを継続投与することはある程度正当化されます。