ダキアン・ネルソンとミルトン・B・デイリー
2 種類の産卵システム (床置き対ケージ) が卵の生産、卵の品質、微生物の安全性に与える影響を評価する研究が行われました。42 週齢の産卵鶏 180 羽を 90 羽ずつ 2 つのグループに分け、床置き産卵システムを備えた産卵ケージで飼育しました。鶏から 2 週間卵を採取し、鶏日の卵の生産、卵の品質 (全卵、卵白、卵黄、殻の重量)、販売性、市場性を計測しました。卵殻表面の全細菌数も、産卵後 0、4、8 時間で計測しました。結果から、ケージ システムの鶏による鶏日の卵の生産 (95%) は、床置きシステムの鶏による生産 (85%) よりも有意に (P<.05) 高かったものの、卵の重量、卵白、卵黄、殻の重量に有意差はありませんでした。ケージ産卵システムで飼育された鶏は、床置き産卵システムで飼育された鶏(89%)よりも有意に(P<.05)多くの販売可能な卵(95%)を産みました。また、床置き産卵システムで飼育された鶏(11%)は、ケージシステム(4%)よりも有意に(P<.05)多くの販売不可能な卵を産みました。ケージ産卵システムの鶏の卵殻の細菌数は、産卵後0および4時間で(それぞれ4.02および5.90 log cfu/ml)床置き産卵システムの卵殻の数(それぞれ6.58および7.25 log cfu/ml)よりも有意に(P<.05)低かったです。産卵後8時間で収集された卵の汚染には有意差はありませんでした。調査結果から、ケージで飼育された鶏は、床置き産卵システムで飼育された鶏よりも、細菌汚染が少なく、高品質の卵をより多く産むことが示されています。