高林正之、村上佳子増田*、酒井伸宏、荻野玲奈、馬場悟、影山あゆみ、木村祐一
はじめに:本研究の目的は、マイクロコンピュータ断層撮影(マイクロCT)を用いて、初めて根管治療を行う3年生の根管準備と根管充填の結果を評価し、研修のための1回目と2回目の根管充填時に撮影した画像を比較することであった。
方法:根管治療実習用の単根のまっすぐな人工上顎切歯を根管形成に使用した。根管はガッタパーチャとシーラーで充填した。2D歯科用X線画像に基づいて良好に充填されていると判断された6本の切歯を選択し、マイクロCTスキャンを行った。初めて行った充填のマイクロCT画像に基づいて、改善すべき領域を各学生に個別に説明した。次に、新しい人工歯を使用して根管形成と充填を繰り返した。充填された人工歯をマイクロCTでスキャンし、デジタル3次元(3D)画像を作成した。1回目と2回目の根管充填後、セメントエナメル境界から根尖までの根管内のギャップとボイドの容量と形成サイズを計算した。
結果:最初の根管充填後、ギャップとボイドの平均値は減少しました。初回充填グループと2回目の充填グループの間には有意差が見られました(p = 0.05)。準備サイズの平均値はわずかに増加しました。準備サイズに有意な変化は見られませんでした。
結論:これらの結果は、マイクロCTが歯内療法トレーニングの結果を評価するための効果的なツールであることを示唆している。