サンタナ・ファン AP、レイ・モウラ EC、クーニャ・レアル PD、ボジェア・セラ ICP、フェルナンデス・ド・ナシメント FR、坂田 RK
背景と目的: 腫瘍の成長に対するオピオイドの役割は広く議論されている。本研究の目的は、モルヒネが腫瘍の成長に直接影響を与えるかどうかを分析することであった。方法: 20匹のマウスにエールリッヒ腫瘍細胞を腹腔内接種し、2つのグループに分けた。モルヒネ群には10 mg/kgを投与し、対照群には0.9%生理食塩水を1日1回、10 ml/kgの経口投与で7日間投与した。10日目に5匹の動物を屠殺し、各グループ5匹の生存を評価した。以下の項目を評価した:生存率、腹囲、腹水量、体重、腹水中の腫瘍細胞、脾臓、鼠径部および腸間膜リンパ節および骨髄中のリンパ球、腹水、血清、リンパ節および脾臓中のサイトカイン、腹水および脾臓中の一酸化窒素(NO)、腹水中の亜硝酸塩、腹水中のアルギナーゼ。腹水中のスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)および脾臓の免疫表現型検査。結果:骨髄中の細胞数はモルヒネ治療後増加し、腹水中のSODはモルヒネ治療後増加し、リポ多糖類(LPS)で刺激された脾臓のNOレベルはモルヒネ治療後低下した。その他のパラメータに差はなかった。結論:この研究の結果は、モルヒネがマウスの腫瘍増殖を促進するいくつかの変化を引き起こすことを示し、腹水中のNOが増加し、有意差はなかったものの、体重、腹水量、および腹囲はモルヒネ治療後に増加した。