後藤田寛也、笠井和隆、岡本康弘、大沢聖子、遠藤裕康、青木真一郎、太田光宏、下坂通晴、伊藤隆規
目的: マルチソースフィードバック (MSF) は医学的に報告されているが、歯科における MSF に関する研究は非常に少ない。また、学部レベルの歯学教育と比較して、研修歯科医の卒後臨床研修における客観的臨床検査 (OSCE) の標準化された基準はまだ確立されていない。本研究では、形成的評価としての職場ベースの評価 (WPBA) と総括的評価としての OSCE を比較検討し、卒後臨床研修における臨床パフォーマンス評価を分析および構築した。材料と方法: 指導歯科医、歯科衛生士、受付係が形成的評価として MSF を評価し、研修歯科医の卒後臨床研修終了時に研修歯科医に対して OSCE の医療面接を実施した。結果: MSF 内で指導歯科医が割り当てたスコアと歯科衛生士が割り当てたスコア、および歯科医が割り当てたスコアと受付係が割り当てたスコアの間には正の相関が認められた (p