クリスティン・クロンシュレーガー、ミヒャエル・エルドマン、アンニーナ・ウルフ、カーラ・ケラーマン、ルーシー・M・ハインツァリング
レナリドミドを主成分とするサリドマイド類似体は、多発性骨髄腫および骨髄異形成症候群の治療に有効である。このクラスの免疫調節薬では、免疫介在性有害事象がよくみられる。軽度の発疹から稀ではあるが重篤なスティーブンス・ジョンソン症候群まで、皮膚発疹は頻繁に起こる副作用である。ここでは、多発性骨髄腫の女性患者にみられた多形紅斑様皮膚発疹の症例を報告する。反応はレナリドミドとデキサメタゾンによる治療の2サイクル目に発生し、治療を中止し、全身および局所のコルチコステロイドを塗布する必要があった。