イブラヒム・M・アルルズグ、ムーサ・M・コルミ、イブラヒーム・K・アルハヌート
サウジアラビアでは、学童ではヒメノレピス・ナナ感染症がよく診断され、成人患者では非常に稀にしか報告されていない。我々は、 H. nana感染症の成人サウジアラビア人患者に遭遇した。患者は漠然とした腹痛と下痢の慢性病歴を有していた。臨床検査および便検体の分析は陰性であった。症状が過敏性腸症候群と誤診され、過敏性腸症候群の治療が失敗した後、患者は再入院した。徹底した身体検査、全身検査および臨床検査、ならびに便検体の顕微鏡検査が陰性であった後、患者は慎重な回腸結腸鏡検査を受けた。患者はH. nana感染症であることが判明し、プラジカンテルで治療した後、症状は解消した。我々の研究は、腸粘膜の慎重な検査を伴う結腸鏡検査が、寄生虫感染症で便検体が陰性の患者に対する有用な診断アプローチであるという見解を支持するものである。